高専進路ガイド

編入試験と大学院入試の
違い

旧帝大を目指す方法は3年次編入だけではありません。学部から移るルートと、修士から移るルートの違いを整理します。

ヒグマ九州の高専出身/専攻科から旧帝大大学院へ進学

最初に違いを一言で

編入は学部環境を変える試験、院試は研究環境を選ぶ試験です。

大学生活から変えたいなら編入
研究室を軸に選ぶなら院試
編入は筆記基礎の比重が大きい
院試は専門・英語・研究室調査が重要
倍率の集計方法は両者で異なる
どちらも入学後の適応が必要
01 / DIFFERENCE

編入試験と大学院入試は、見られるものが違う

どちらも大学へ入る試験ですが、受験する時期と評価される能力はかなり違います。

比較項目
3年次編入
大学院入試
主な時期
本科4〜5年
専攻科1〜2年・大学4年
中心となる評価
数学・専門の基礎学力
専門試験+研究室との適合
入学後
学部3年から授業・研究室配属
修士1年から研究中心
環境変更
学部生活から変わる
研究環境を中心に変わる
準備の軸
過去問・筆記対策
研究室調査・専門・英語
02 / TRANSFER EXAM

編入試験は「基礎学力で枠を取りに行く試験」

編入試験では、数学、物理、英語、専門科目などの筆記試験が中心になりやすく、限られた募集枠を受験者で競います。

高専で学んだ範囲と大学の出題範囲にずれがあるため、過去問を見て不足分を埋める勉強が必要です。

向いている人

基礎科目を短期間で仕上げられ、試験当日に点数を取ることへ強い人。

03 / GRADUATE EXAM

大学院入試は「研究をどこで続けるかを選ぶ試験」

大学院入試にも専門試験や英語がありますが、志望研究室、研究内容、教員との相性が進路選びに大きく関わります。

専攻科で研究を続けた人は、研究背景や実験経験を面接で説明できる点が強みになります。一方、研究テーマを変える場合は、新しい分野への準備が必要です。

向いている人

研究したいテーマが見え始めており、研究室を比較して進路を決めたい人。

04 / HOW TO READ RATIO

倍率だけで難易度を比較しない

編入と院試の倍率は、単純に横並びにできません。

  • 募集人数が「若干名」の場合、倍率が大きく振れる
  • 大学院は内部進学者・推薦・一般が合算されることがある
  • 志願者数と受験者数で倍率が変わる
  • 合格者数が募集人数を上回る場合がある
  • 研究科全体の数字しか公表されない場合がある
倍率は入口の混み具合。自分が合格できるかは、試験科目・研究分野・準備期間との相性で決まります。
旧帝大7校の公式倍率データを見る
05 / ROUTE

どちらのルートを選ぶべきか

TRANSFER ROUTE

本科 → 3年次編入

学部から大学の環境へ移りたい。大学生活と新しい専門教育を経験したい人向け。

GRADUATE ROUTE

本科 → 専攻科 → 大学院

現在の研究を実績に変え、修士段階で研究大学へ移りたい人向け。

違いを一言でまとめると

編入試験学部教育と生活環境を変えるための試験
大学院入試研究環境と専門分野を選ぶための試験

書いた人:ヒグマ

九州の高専出身。専攻科を経て旧帝大の大学院へ進学。兄は同じ高専から旧帝大へ3年次編入。両方を近くで見た経験をもとに、高専生の進路選択について書いています。